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ChatGPTがプログラムを書くなら、クライアントはなぜあなたにお金を払うのか?

ChatGPTがプログラムを書くなら、クライアントはなぜあなたにお金を払うのか?

ChatGPTなどのAIツールが、クライアントのために数秒でそれなりのトレーニングプランを書けるのは事実です。でも、パーソナルトレーナーが売っているものは、そもそもプランそのものではありませんでした。クライアントの動きを見ること、週ごとに調整すること、フォローして続けさせること。プランは安くなりましたが、フォローは安くなっていません。

この記事はAIに反対する記事ではありません。同じツールをあなたがどう使えるか、そして「ChatGPTに作ってもらいました」と言うクライアントに何と言えばいいかを解説します。

なぜクライアントは今、ChatGPTからプログラムをもらうのか?

簡単で無料だからです。年齢、体重、目標を入力すると、週4日でセット数も回数も決まった、かなりきちんとして見えるプランが出てきます。多くの場合、ネットでダウンロードできる既製のプログラムよりも良いくらいです。

クライアントから見た理屈はこうです。「トレーナーにお金を払い、その見返りにプログラムをもらっていた。プログラムが無料で手に入るなら、なぜ払う必要があるのか?」。もしあなたのサービスが本当に「プログラムを送ること」だけなら、これはもっともな疑問です。さまざまな国のトレーナー向けビジネス講師に共通する見方もこれです。ありきたりで、一人ひとりに踏み込まないトレーニングを売るトレーナーは苦しくなるでしょう。

居心地は悪いけれど役に立つ問いはこれです。あなたのクライアントは、あなたから受け取っているもののうち、どれだけをチャット画面から得られるでしょうか?

なぜプランはそもそも本当の商品ではなかったのか?

良いプランを書くことは、トレーナーの仕事のせいぜい1割ほどです。残りは、プランが実行される数週間の中で起こります。

  • 1週目、クライアントがスクワットで膝が内側に入る。あなたはそれを見て重量を下げる。
  • 3週目、仕事のせいで寝不足になっている。あなたはボリュームを減らす。
  • 5週目、飽き始めている。あなたは種目を1つ変えて新しい目標を設定する。
  • 7週目、「今週は行けません」と言う。あなたはそれが小休止なのか、辞めるサインなのかを読み取る。

どれもプランのファイルには書かれていません。クライアントの多くが成果を出せないのも、プランがないからではなく、続けられないからです。プランは地図であり、トレーナーは道中で隣にいる人です。

AIのチャットにできないことは何か?

ここは正直になる必要があります。AIは知識の面では非常に優秀です。種目の知識、セットと回数の考え方、基本的なピリオダイゼーション、どれもそれなりに説明できます。できないのは知識ではなく、観察、文脈、関係に関わることです。

トレーナーの仕事ChatGPT型のチャットジムのトレーナー
プランを書く数秒で、それなりの水準で時間はかかるが、クライアントを知った上で
動きを見る見えない。クライアントが説明した範囲しか分からない見て、その場で修正する
痛みに気づくクライアントが書けば一般的なアドバイスをする表情や動きの逃げ方から気づく
週ごとの調整クライアントが聞き、正しい情報を渡した場合のみ記録と観察をもとに自分で行う
説明責任クライアントが来なくても誰も気づかないトレーナーが気づき、連絡し、尋ねる
関係と信頼ない数か月かけて築かれる
責任間違った提案をしても責任を負う人がいないトレーナーが自分の判断に責任を持つ

最も重要なのは説明責任の行です。クライアントはChatGPTに「今週は行けなかった」とは書きません。書かないので、誰も気づきません。あなたと取り組んでいるクライアントは、火曜日に来なかったらあなたがそれを知っていると分かっています。人が辞めるのは、たいてい知識が足りないからではなく、誰も待っていないからです。

あなたはAIをどう使うべきか?

AIはあなたのライバルである必要はなく、優秀なアシスタントになり得ます。大切なのは、判断があなたの手に残ることです。実践的な線引きはこうです。

アシスタントに任せられること:

  1. 最初のプランの下書き:クライアントの目標、日数、器具を入力して骨組みを作る。
  2. 代替種目のリスト:「膝に違和感がある人には、ランジの代わりに何がいい?」という問いへの選択肢。
  3. メッセージの下書き:週末の確認メッセージ、パッケージ終了のリマインド、体験レッスン後のフォロー。
  4. コンテンツのアイデア:Instagram用のタイトル、キャプション、質問リスト。

あなたの手に残すべきこと:

  1. 下書きをクライアントに合わせて直す:過去のケガ、好きな種目、プログラムに実際に割ける時間。
  2. 重量と進め方の判断:いつ上げるか、いつ据え置くか。
  3. 痛みや健康に関するすべてのコメント。必要なら「これは理学療法士に診てもらう必要があります」と伝えること。
  4. クライアントとの会話。下書きのメッセージは自分の言葉で書き直しましょう。コピペ感は信頼を損ないます。

たとえば、週に2時間をプラン作成に使っているとします。アシスタントが下書きを作り、あなたは確認して直すだけにすれば、この時間は半分になり得ます。浮いた1時間をクライアントへの確認メッセージや記録のチェックに使えば、まさにAIにできない仕事に時間を回せます。

FitBrandのアシスタントも同じ考え方で動いています。プランの下書きを用意しますが、あなたが承認しない限り、クライアントには何も届きません。

クライアントに「ChatGPTに作ってもらいました」と言われたら何と言うか?

この言葉を脅威ではなく、情報として受け取りましょう。クライアントは実は「自分でもいろいろできるんです」と伝えています。守りに入れば負け、興味を持てば勝ちです。

具体的な返し方をいくつか紹介します。

「いいですね、見せてください。一緒に目を通して、合っているところは残して、合わないところは変えましょう。」

この返し方はプランを見下さず、あなたをプランの上に重なるもう一つの層として位置づけます。

「プランは悪くないですね。でも先月、左肩に違和感がありましたよね。このプランだと2日続けてオーバーヘッドプレスがあります。そこを一緒に調整しましょう。」

ここであなたは自分の価値を説明するのではなく、見せています。AIが知らないことをあなたは知っています。クライアントのことを知っているからです。

「プランは誰でも手に入れられるものです。私の仕事はプランを書くことではなく、あなたがそのプランを12週間しっかり実行できるようにし、途中で何か変わればそれに合わせて調整することです。」

これが商品の定義です。パッケージを「12回のレッスン」ではなく「12週間のプロセス」として伝えることに、そのままつながります。

避けるべき返し方:「ああいうプログラムはケガをします」「AIなんて何も分かっていません」「じゃあChatGPTとやればいいですよ」。1つ目は恐怖を売り、2つ目は事実ではなく、3つ目は扉を閉ざします。

自分の価値をクライアントにどう見せるか?

クライアントには、あなたの仕事のほとんどが見えていません。レッスン後に取るメモも、プランを変えた理由も、記録を確認していることも知りません。見えないものにお金を払うのは難しいものです。価値を見える形にする方法をいくつか紹介します。

  • 変更は理由と一緒に伝える: 「今週はデッドリフトを1セット減らしました。先週、最後のセットで背中が丸まっていたからです。」
  • 覚えていることを示す: 「先週は娘さんの試験でしたよね、どうでしたか?」。この一言はチャットボットには言えません。そのためには日頃からメモを取る必要があります。やり方はクライアントメモ術の記事で解説しました。
  • 進歩を数字で見せる: 最初の数値と今日の数値を並べましょう。どの数字を見るべきかは進歩追跡の指標の記事にあります。
  • 毎週短い確認メッセージを送る: 2文で十分です。クライアントは、見てもらえていると分かっている限り続けます。

AIはこの時代にトレーナーの仕事を奪っているわけではありませんが、「プログラムを送るトレーナー」と「プロセスを管理するトレーナー」の違いをはっきりさせています。料金の根拠を説明するときも、この違いを拠り所にできます。その点ではパッケージの価格設定の記事が役に立ちます。

今週やること

  1. 自分のサービスを紙に書き出し、「チャットボットにもできる」と「自分にしかできない」の2列に分ける。2列目が短いなら、そこから始める。
  2. あるクライアントのプランをAIに下書きさせ、そのクライアントについて知っていることをもとに直す。何か所変えたか数えてみる。あなたの価値はそこにあります。
  3. 「ChatGPTに作ってもらいました」と言うクライアントへの自分の言葉を用意し、一度声に出して言ってみる。
  4. 今週、すべてのクライアントに少なくとも1回、自分が行った変更を理由と一緒に伝える。
  5. 毎週の短い確認メッセージの習慣を始める。いちばん静かな3人のクライアントから。

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