クライアントに紹介はいつ、どう頼むか

いちばん多く紹介をくれるのは、長くあなたと続けているクライアントではなく、始めたばかりで熱意が新鮮なクライアントです。ベストなタイミングは最初の1か月以内、本人も気づいている目に見える成果があった直後です。頼みやすくしてくれるのは、適切なひと言と、シェアをワンタップにしてくれる道具です。あなたのページのリンク、あるいはクライアントの進歩を示す画像がそれにあたります。
なぜ新しいクライアントがいちばん紹介してくれるのか?
運動を始めたばかりの人は、最初の数週間、そのことを誰にでも話します。職場でも、家族との食事でも、友人の集まりでも、話題はなぜかトレーニングに行き着きます。「トレーナーについてトレーニングを始めたんだ」というひと言は、その時期にはニュースなのです。
2年あなたと続けているクライアントは、あなたのことが大好きでも、もうその話はしません。トレーニングは歯みがきのような日課になっています。周りの人も、その人が運動していることはとっくに知っています。
さらに、新しいクライアントの周りには、その人を見ながら「自分も始めてみようかな」と考えている人たちがいます。変化に最初に気づくのは、その人たちです。
| クライアントの時期 | 話したい気持ち | 周りの関心 | 紹介への適性 |
|---|---|---|---|
| 最初の2週間 | 高いが、まだ結果が出ていない | 好奇心がある | 早すぎる、結果を待つ |
| 3〜8週目 | 高く、最初の成果が見えている | 高い | ベストな時期 |
| 3〜6か月目 | 中くらい、習慣として定着 | 中くらい | 目に見える目標に届いたときなら良い |
| 1年以上 | 低い、もうニュースではない | 低い | 特別な瞬間があるときだけ |
さまざまな国のトレーナー向け講師たちも、同じ結論にたどり着いています。紹介を「いつか」頼もうと考えているトレーナーは、たいてい一度も頼みません。カレンダーに組み込む必要があります。
紹介を頼むのに適した瞬間はいつか?
カレンダーよりも、瞬間を見ましょう。適した瞬間とは、クライアントが自分で何かに気づいた瞬間です。あなたが「ほら、こんなに進歩しましたよ」と言うことではなく、本人が「あ、本当だ」と言うことです。
そうした瞬間は、たいてい次のようなものです。
- ある動きを初めて痛みなくできた(腰痛で来た人が、無理なくデッドリフトの動作パターンに移れた)
- 重量のはっきりした伸び(最初の1か月でスクワットが20kgから40kgへ)
- 日常生活での変化(「もう階段で息が切れなくなった」)
- 服やサイズの変化
- 1か月目の終わりに行う測定や振り返り
こうした瞬間をつかむには、進歩を記録しておく必要があります。クライアントは、自分がどこから始めたかを忘れていることがほとんどです。あなたが思い出させれば、成果が目に見えるものになります。どの測定を見るべきかは進歩追跡でどの指標を測るべきかの記事で、それをクライアントにどう見せるかはクライアントに進歩を見せるの記事で解説しています。
気まずくならずに頼むには?
気まずさの原因は、紹介を「お願い」として切り出すことです。まるでクライアントがあなたに親切にしてあげるかのように。でも、いいトレーナーを友人にすすめることは、その友人にとっても親切です。ひと言は、この方向で組み立てましょう。
もう1つ覚えておきたいのは、口頭で頼むほうがメッセージで頼むよりも温かいということです。最初のひと言はレッスン中に伝え、リンクは後から送りましょう。
レッスン中、成果の直後に
「4週間前はこの重量を持ち上げられなかったのに、今日は3セットできましたね。周りに、こんなふうに始めたいけれど何から始めればいいかわからない人がいたら、ぜひ私につないでください。最初の評価は喜んでやりますよ。」
クライアントが自分から運動の話をしたとき
クライアントが「夫も始めたいみたいだけど、ためらっていて」とか「職場でみんなに何をしているのか聞かれるんです」と言うことがあります。これが、頼むのにいちばん自然なチャンスです。
「いいですね。私のページのリンクを送るので、見てもらって、その気になったらいつでも連絡してもらってください。プレッシャーは一切なしで、評価だけです。」
メッセージで、1か月目の終わりに
「こんにちは、Selinさん。最初の1か月が終わりましたね。スクワットは20kgから35kgになって、膝の痛みもほとんどなくなりました。とても順調です。1つだけ。このプロセスが役に立ったと感じていて、周りに始めたい人がいたら、私のページのリンクを下に貼っておきます。シェアしてもらえたらとてもうれしいですし、しなくても何も変わりません。」
最後の一文が大切です。クライアントに、気が進まないことをやらなければならないと感じさせてはいけません。紹介を関係の条件のようにではなく、開いている扉のように差し出しましょう。
クライアントがシェアしやすくするには?
クライアントがあなたをすすめたいと思っても、「すごくいいトレーナーがいるんだ」と言うだけで終わりがちです。友人があなたの番号を聞き、クライアントが忘れ、話はそこで終わります。すすめやすくするのは、あなたの仕事です。
- リンクは1つだけ渡す。 Instagramのプロフィール、WhatsAppの番号、料金表をばらばらに渡すのではなく、あなたが誰で、何をしていて、どんなパッケージがあるかがわかる1つのページと、そこからあなたに連絡できる手段。
- 用意したひと言を渡す。 「リンクを送るときに『私のトレーナー、見てみて』と書くだけで大丈夫です」と伝えるだけでも、ぐっと楽になります。
- シェアできる画像を渡す。 クライアント自身の進歩を示す、ストーリーズでシェアできる画像。人はあなたではなく、自分の成果をシェアしたいものです。画像にあなたの名前が入っていれば、そのシェアはそのままあなたの宣伝にもなります。
- 友人のための最初の一歩をはっきり決める。 「無料の評価」や「体験レッスン1回」など。来る人が何をすればいいかわかるようにしましょう。
FitBrandでは、クライアントが自分の進歩のグラフを、あなたの名前とカラーが入った画像としてシェアできます。シェアしたクライアントの友人も、あなたの名前を目にします。
紹介があったら、どうお礼をすべきか?
お礼を省くと、2回目の紹介が生まれません。クライアントは、すすめた人が来たことを知らなければ、もう一度すすめる理由を見いだせません。
- すぐに知らせる。 「Ahmetさんが今日、評価に来てくれました。あなたのすすめで来たと言っていました。本当にありがとうございます。」
- 個人的なことをする。 次のレッスンでちょっとした気づかいを。好きなコーヒー、プロテインバー、手書きのメモ。高価である必要はありません。
- お礼を条件にしない。 「1人紹介するごとにレッスン1回無料」のような仕組みがうまくいくトレーナーもいますが、紹介を取引に変えてしまうことがあります。使うなら、紹介された人が始めることではなく、来ることに結びつけましょう。そうすればクライアントが友人に圧をかけずに済みます。
- 来た人の状況は共有しない。 お礼は伝えてかまいませんが、新しいクライアントの体重、痛み、目標を紹介者と話すことはしません。
紹介の流れのチェックリスト
- 新しいクライアントごとに、1か月目の終わりの「最初の1か月の振り返り」がカレンダーに入っている
- 進歩が記録されていて、成果を数字で示せる
- レッスン中に使う紹介のひと言が用意できている
- 送るリンクが1つある(自分が誰か、何をしているか、パッケージ)
- クライアントがシェアできる進歩の画像がある
- 紹介で来た人の最初の一歩が決まっている
- お礼のメッセージとちょっとした気づかいを計画している
紹介で来たクライアントが続けてくれることは、来てくれること以上に大切です。続けているクライアントは、また紹介してくれます。そのためにはクライアントのロイヤルティ(リテンション)を高める方法の記事に目を通してみてください。
今週やること
- この2か月で始めたクライアントをリストアップする。今まさに目に見える成果を感じているのは誰か?
- レッスン中に使う紹介のひと言を自分の言葉で書き、今週少なくとも2人のクライアントで試してみる。
- 送れるリンクを1つ用意する。なければ、プロフィールのリンクをクライアントの目で開き、何が足りないかメモする。
- これまで紹介で来た人を全員思い出す。紹介してくれた人にお礼をしましたか?していなければ、今日短いメッセージを送る。
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